街ありきのストーリーに惹きつけられる、”POPEYE 東京タウンガイド”。
POPEYE issue794 6月号 - Amazon.co.jp |
POPEYEの最新号「東京タウンガイド」。リニューアルしてから恒例のシティガイドシリーズと思いきや、今回はタウンガイドということで原宿や渋谷、POPEYE(マガジンハウス)がある銀座以外の場所にも幅広くスポットを当ててあります。各雑誌、この時期の東京特集は進学や就職で上京してきた人のために定番スポット+αを紹介していることが多いのですが、今号は余すことなくがっつり東京を味わい尽くす号となっているので東京に住んでる人が読んでも面白い内容なのではないかなーと。(というか、東京に長く住んでる人の方が楽しめる内容かも)
今号で特に良かった特集は「東京と、あれこれ」。
東京の各地を紹介しつつ、その土地や近郊で作られた服も同時に紹介するという内容の特集で、こんなところでこんな服が…!あのブランドのアイテムはあそこで作られていたのか…!みたいな発見があってすごく読んでて面白かったです。最近のライフスタイル提案型の波といいますか、今までに増して服のストーリーを重要視するようになった昨今ですが、この特集はそれらの一歩先をいってるような感じもしました。今あるストーリーって「この服はこの職人(またはこの工場)が作ってます」だけで終わっているようなものが多くて、正直へーと感心するくらいで終わってしまうんですよね。それでも自分の着ている服の背景を知れるようになったのは良いことなんだけど、まだ物足りないというか、服を買う前の段階だと惹きつけられるものが薄いように思います。
しかし、この特集は服の前に街ありきでストーリーを作っているからすごく魅力的で惹きつけられる。服だけじゃなく街の再発見にも繋がって、一つの物事の関心だけでは終わらないところがすごく良いなと。また、この特集を良いと思った理由は知っている街だったからというのも大きいのかなと。やはり、知らない場所より知ってる場所の方が頭にすんなり入ってくるし、驚きも大きいし、不思議と安心感も得られるものです。
この特集は10ページくらいでそこまで多くの服が紹介されているわけではないですが、同じ街や近郊で作っている国内ブランドは沢山いるはずなので、この特集のような(国内の)知ってる街での、街ありきのブランドストーリーは今後他所でも増えていくと面白くなるかなーと思います。
そして、この特集以外にも今月のPOPEYEは東京23区のいろんなスポットをカルチャー誌ばりに紹介してあるので是非読んでみてくださいー。情報量がものすごく多いので、出来れば立ち読みよりも家でじっくり読むのをおすすめします。ちなみに私はゆっくり読んでたら4時間ほど掛かりました…。
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