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ZOZOUSEDの魅力、ZOZOだからこそできたこと。

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ZOZOTOWNのセレクト古着ショップ「ZOZOUSED」がオープンして約2ヶ月が経ちました。このオープンが決定したときは遂にZOZOが古着ECに参入…!と、すごく話題になったのですが、タイミングの悪いことにオープンが決定した次の日にZOZOTOWNの送料無料&ポイント10%還元宣言…。このインパクトがあまりにも強すぎて、ZOZOUSEDはZOZOによってその話題を潰されるという皮肉な結果になってしまいました。その影響は今でも続いていて、オープンから2ヶ月経ってもZOZOUSEDはその魅力を十分には語られていません。

今回はそんな状況が勿体ない…!ということで悲運のZOZOUSEDについて、現在のブランド古着EC市場の話しを混じえながらじっくり書いてみようかなと思います。


※ZOZOUSEDは昨年5月に小会社化したクラウンジュエルと展開するブランド古着のセレクトショップ。クラウンジュエルという会社はファッション専用のネックオークションサイトを経営していて、ZOZOUSEDはそのノウハウを存分に利用したショップとなっています。(現在、クラウンジュエルはZOZOUSEDの買取のみを行なっています)

・ブランド古着ECの現状




ブランド古着EC市場のほとんどはネットオークションサイトと大手ブランド古着チェーンの直営ECが占めています。昨今のファッションECの盛り上がりがあるのにも関わらず、なぜ多くの企業はブランド古着EC市場には手を出していないのでしょうか。それはブランド古着とECの相性が極端に悪いためです。

海外から買い付けてくる普通の古着と違って、ブランド古着は国内循環で周っています。業者自ら買取るのではなく、顧客が売りにきたものを買取、それを販売するのがブランド古着。ブランド古着のECサイトは販売と同時にネット経由での買取も行っているので、大手では日に何百もの服が届き、それを査定し、商品ページを作るという過酷な作業を毎日行なっているようです。更に古着は1点ものなので商品ページは1回限りの使い捨てとなってしまいます。そうすると、1着毎に掛けるコストは非常に低く、安定したクオリティを保つだけでも一苦労。普通のECサイトよりも数倍手間が掛かるのがブランド古着のECなのです。

実際に現在ECに手を出しているブランド古着チェーンも相当苦労したみたいで、悪循環にハマっている企業も多かったようです。(これは上記の理由もさることながら、ブランド古着チェーンには土台となるECのノウハウがないため前時代的なデザインと使いにくいUIを採用していたことも関係している)

ただ、最近(ZOZOが古着ECに進出するという噂が出た辺りから)はようやく使えるレベルのサイトが増えてきて、まだまだ物足りないにしてもブランド古着ECが活発になってきたと思います。その中でもずば抜けているなーと思うのが、コメ兵オンラインストア。商品画像のクオリティもブランド古着ではない普通のファッションEC並で使いやすく、何より商品数も圧倒的十分と言えるほど多いです。そして、条件付きで返品・送料無料・店舗への取り寄せも可能で消費者目線を大事にしているのも伝わってきます。現在、ダントツでブランド古着ECのトップに位置しているサイトで、今後ZOZOUSEDと比較されていくのは間違いなくコメ兵でしょう。

kindの方が商品在庫が多いという指摘を受け、文章訂正致しました。(太字の部分です)

・いきなりブランド古着のトップに君臨したZOZOUSED



2012年11月、そんな荒地であるブランド古着市場に国内最大のECモールであるZOZOTOWNが遂に踏み込みました。ZOZOUSEDはZOZOの国内最大の会員数と今までのECでのノウハウと、クラウンジュエルのブランド古着のノウハウを併せ持ってのオープンということで、ブランド古着EC市場の現状の心配をかき消すほどの期待を寄せられていたように思います。

そして、ZOZOUSEDはその期待に答えるようにオープンと同時に、現存するブランド古着ECのトップに君臨しました。元より、ZOZOでブランド古着を取り扱うだけでこうなることは容易に想像できたのですが、期待通りのものを期待通りにリリースしてくれるところはさすがです。

・ZOZOTOWNのUIだから使いやすい
・1日の商品投下数がブランド古着ECの中でトップクラス(1日500着以上)
・商品画像のクオリティが安定している(コメ兵と同レベル)
・ブランドフォロー機能で好きなブランドの入荷がすぐ分かる
・ブランド一覧から探す場合、ブランド名の横に()で商品数が書いてある


ZOZOUSEDで素晴らしいと思った点をざっと挙げてみました。(当たり前ですが)ZOZOのUIはブランド古着を見るのにも使いやすく、商品画像もシンプルながら安定していて、2ヶ月経った今でもクオリティを維持できているのは高評価です。また、下2つの便利機能は今までのブランド古着ECにはなかったもので、地味に消費者が欲しい機能を上手く入れてきてくれたなーと。ブランド古着はいつ欲しい服が入荷するかわからないし、特にZOZOUSEDは既存のサイトより圧倒的に商品回転率が大きく人気のブランドは争奪戦になるからフォロー機能はすごくありがたい存在。一覧の商品数表示も地味にあると便利でストレス削減に一役買っています。また、上には書いていませんが、ZOZOUSEDも例に漏れず送料無料です。(少し前までは返品可能・返送料無料と激アツだったのですが、残念ながら変更されてしまいました…)

コメ兵と比べてみても、商品数と条件付きの返品可・取り寄せ可以外は同レベル又はZOZOUSEDの方が優れていて、難しいブランド古着ECの中でオープンからこのクオリティを提供できているのはすごいの一言。今後のリニューアルで更に進化して、ブランド古着ECのダントツトップになることを期待したいと思います。

・新品と古着を両方扱うZOZOTOWN




ZOZOUSEDのオープンにより、ZOZOTOWNは新品と古着を両方扱う新しいECサイトへと進化しました。しかし、この意味をまだ履き違えてる人が多いように思います。

ZOZOUSEDをZOZOVILLAやZOZOOUTLETのように独立したサイトではなく、ZOZOTOWN内にあるいちショップという位置づけでオープンしました。その結果、現在ZOZOTOWNでは検索で商品タイプとして新品と古着を選ぶことができます。

これは名実共に、ZOZOTOWNが同一ブランドの新品と古着が買えるECサイトになったということです。例えば、あるブランドで服を探していて、新品がちょっと高いなーと思ったら、そのまま検索タイプ切り替えで古着を買うことができるようになっちゃったわけで、消費者としてはZOZOでの買い物の幅が大きく広がったんですね。

でも、普通だったら新品と古着を同時に売る状態をメーカーは嫌がります。しかし、他のECサイトにできないことをやってしまう、そして、やれてしまうのがZOZO。ポイント10%還元のときもそうですが、俺がルールだ!と言わんばかりに我を通してしまう姿勢は見ていて気持ちが良いです。

まだまだ新品と古着が買えるZOZOは始まったばかりで完成形ではないのですが、1年後にはどうなるのかを楽しみに今後もZOZOUSEDと込みで注目していきたいと思います。

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少し話しはずれてしまいましたが、ZOZOUSEDの魅力(と、ZOZOTOWNの新形態について)は十分に伝わりましたでしょうか。この記事を書いたことによって、少しでも多くの人がZOZOUSEDに興味を持ってくれたら嬉しいです。



2 件のコメント :

  1. kindの方が在庫量もダントツで、オンラインで各店舗の在庫も随時把握もでき、zozoused、コメ兵より私は使い易いです。

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    1. ご指摘頂いて、ありがとうございます。

      今回の記事で私がZOZOUSEDの比較対象として、コメ兵をあげたのは商品画像が統一化されていて、尚且つクオリティが高いこと、ECとしての機能が充実していることの2点が理由です。
      kindも記事を書く前にチェックしたのですが、上の2点を中心に見るとまだまだ伸びしろがあるのではないかと思い、今回はスルーしました。

      しかし、kindの店舗別取り扱いが見れるページは見落としておりました…これは相当便利ですね。
      また、在庫数もkindの方が多かったので若干ですが、文章訂正しておきました。
      ご確認していただければ幸いです。

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